買物心象

様々な変化が起こる2020年、私たちは生活の場面に生じている多くの変化を否応なしに受け入れるしかない流れの中に生きています。

ただ、人間って不思議なもので、はじめこそ未知のものへの抵抗や恐怖心があるけど、いつのまにか適応し、受け入れていることのなんと多いことか。

コロナからの様々な生活様式の変化、消費税10%やら、社会保障に関する徴収増(これは気が付いてない人も多いかもで、それはそれでキケン。。。日本人はこの辺、不満をあまり声に出さず受入れ傾向が強いですね。)

生活様式の変化に限っては、いつまでもこだわっていると先に進めないということもあるし、こだわりはいつの間にか生じた慣れに過ぎず、案外、新様式の方が理に適っていた、自分にはベターだったということもあるのかもしれません。

 

7月1日からついに買い物時の袋の提供が有料になりました。

コンビニでの買い物が生活に浸透し、毎度言わなければガム一つにも小さな袋に入れてくれた、あのビニール袋がすべて有料に。紙袋は百貨店等では無料のまま、ファストファッションのお店では有料に切り替わったりしていますが、私個人としては、本当に必要なものか買い物時にますます慎重になりました。結果として無駄な買い物を控え、購入したものへの意識がいちいち強くなったような気がしています。無駄なモノは一切持ちたくないし、家に置いておきたくない、という思いがこれから益々強くなりそう。

 

買ったけど存在を忘れてました、というのもせっかく購入したモノに対して失礼な気もする。

家の整理をしていると、膨大なビニール袋や紙袋がストックされているけど、考えてみたら、これらを今まで無償で買い物の度に提供されていたとうのも、なかなかのサービス。後で振り返ったら過剰ー!という感覚とともに驚きを感じそうです。

ビニール袋1枚、紙袋1枚とっても、サイズ・目的決め、プリント~加工する業者がいて私たちの手に渡るまで、どれだけの人の労力がかかっているものか。原材料も立派な資源であると思うと、本当に必要な人にだけ配る⇒買うというシステムでちょうど良いのでしょう。

 

生活、社会活動に必要なエネルギーや資源に限りがあることを痛烈に地球から警告されている今、半世紀ぐらい前の生活様式で色々事足りて、満ち足りて暮らせると思います。その中で、買い物の風景はパリのマルシェや三丁目の夕日の頃の日本の町内のように、自前の買い物かごを持参して買い物をするー、自前の買い物かごのためあらかじめ必要な物を入れられる体積が分かっているので、余計な買い物をしないー、で程よく無駄の出ない買い物ができる気がするのです。

 

 

自分が今何を必要としているのか、自前のもので代用できるから、しばらくは買わなくてOKと、買い物に行く前の算段、計算をして買い物に行く、良く考えるということを、買い物袋の基本自前用意は促してくれる気がしています。結果、物を大切に選ぶ、扱い、使用する動きにもつながる気がしていて、やっと!っていう感じもあるけれど、買い物袋有料化への切り替えはポジティブな側面が多いと感じる今日このごろです。